竹の世界

一昔前までは「生活必需品」だった竹。しかし今は各地で蔓延り、嫌われ者になった竹。このブログは、竹好きの若造による、竹の世界の再発見記。

竹のことわざ

昔からの言い伝えられる「ことわざ」には、簡潔に分かりやすく人生を諭したものが多くあります。以下には、「竹づくし文化孝 上田弘一郎著」p196-p212から全て抜き出し、紹介します。リンクをつけられる部分は適宜つけましたが、詳しくは本を開いて読んでみてください。上田先生ならではの解説もついていると思います。

 

 

青竹の手すりのような奴

雨後の筍

下りやぶと上りやぶ

苦節十年

功名を竹帛に垂る

子は捨てる藪あれど、身を捨てる藪なし

竿竹で星を打つ

猿が筍を折ったよう

三を留め、四を伐り、七を残すなかれ

竹篦返し

歳寒の三友または歳寒の三清

清風高節

竹に雀

竹に木を接いだようだ

竹の子生活

竹酔日

竹の刑または筍の刑

竹の園生

竹を割ったような性格

竹屋の火事

竹に上下の節あり

竹に油を塗ったよう

竹に花が咲けば凶年

竹の管から天をのぞく

竹の葉から露が落ちると晴れ

竹槍は切られても、やはり元の竹

筍ばくち

倒した雪は消えるが、倒された竹は起きあがる

竹笑

竹林の七賢人

竹帛の功

竹馬の友

竹頭木犀

トマリタケノコを見逃すな

のれんに腕おし

破竹の勢い

バンブー・ピープル(Bamboo People)

バンブー・フェイス(Bamboo Face)

風刺竹来

ヘンチクリン(変竹林)

骨折っても傘の骨折るな

モウソウ、ハチクは生えたけど、マダケ(まだ毛)が生えなぬと泣いている

藪医者

藪医者が七味を調合するよう

藪医者の玄関

藪医者の手柄ばなし

藪医者の病人選び

藪医者の薬味たんす

藪に香のもの

藪の中に放庇

藪に目

藪に目配せ

藪から棒または藪から棒を出す

藪に馬鍬

藪の中の荊棘

藪蛇

藪に矢を射るよう

藪の頭にも理屈がつく

八幡の藪知らず

藪退治

藪入り

藪そば 

藪(竹やぶ)

 

 

こうしてみると、竹に関わる現代版「ことわざ」を作ってもいいかもしれないですね。作ってみてはいかがでしょうか? 

ちなみに、ネットの世界では、「笑→w→草→竹」の流れで「竹」が流行しかけたそうです。今はどうなのでしょうか?

「ワロタ」「草」はもう古い 今度は「竹」がブームの予感 | ニコニコニュース

 

 

なお、竹に関することわざは、以下で紹介する、室井先生による「竹類語彙」という本でも紹介されています。上田先生の本にはないものも含まれます。

この本はとにかくマニアックで、現在を生きる私たちにとっては、もはや死語と感じる語彙も多数含まれます。しかし、一昔前の竹利用(一部地域では現在も利用されてますが)を知るには、とても参考になる本です。この本をアップデートし、現代版の「竹類語彙」の編纂を手がける人がいてもいいかもしれないと思っています。

 *このサイトに載っていました。0823「竹箆圏」